パーパスは、財務につながってこそ経営になる

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南石開発株式会社 ESGパーパス経営伴走支援報告

「パーパスをつくって、会社は本当に変わるのか?」
パーパス経営のお話しすると、時々そんな問いをいただきます。

私たちの答えは、とてもシンプルです。

パーパスをつくっただけでは、会社は変わりません。

社員に伝えただけでも
壁に掲げただけでも
毎朝唱和しただけでも

会社は変わらない
会社が変わり始めるのは、

パーパスを使って判断し、その判断によって行動が変わり
その行動の成果が数字に現れ始めた時
だと、私たちは考えています。

南石開発株式会社様へのESGパーパス経営伴走支援。
今回は、これまで時間をかけてつくってきた「言葉」と「経営」が
一本につながり始めた時間でした。

パーパスの先に「何をするか」がある

南石開発様のパーパスは、

「私たちは仲間を信じ、挑戦を恐れず、楽しみながら、未来を創造する」

この言葉をつくるまでに、長い時間を使いました。
会社の歴史を振り返り
これまで何に挑戦してきたのか
何を乗り越えてきたのか

どんな時に南石開発様らしさが現れるのか。
社員や社会に、これからどんな未来をつくりたいのか。

幹部の皆さんと何度も対話を重ねてきました。
だからこそ、この言葉には実感があります。

しかし、今回考えたのは、その先です。
「仲間を信じ、挑戦を恐れず、未来を創造する会社」であるなら

具体的に、何を増やすのか
何を減らすのか
何を優先するのか

そこまで決めなければ、パーパスは経営にはなりません。
幹部の皆さんから出てきた言葉は、とても具体的なものでした。

「営業活動を増やす」
「顧客との情報交換を増やす」
「多能工を増やす」
「見積もりができる人を増やす」
「自分の分身を育てる」
「現在の仕事を、もっと正確な数字で把握する」

一見すると、パーパスとは少し離れた言葉に見えるかもしれません。
でも、実はここにこそ、パーパス経営があります。

なぜ「営業活動を増やす」がパーパスに繋がる行動なのか

例えば、「営業活動を増やす」という行動。

売上を増やしたいから営業する。
もちろん、それだけでも間違いではありません。
でも、パーパスを判断軸にすると、意味が変わります。

南石開発様が「未来を創造する」会社であるなら
目の前の仕事がなくなってから営業を始めるのでは遅い

半年先、一年先を見ながら、
新しい顧客へ会いに行く
情報を届ける
相手の困りごとを聞く
未経験の仕事にも挑戦できないかを考える

そして、そこで得た情報から

「この仕事を受けるためには、どんな技術が必要なのか」
「誰を育てればいいのか」
「いつまでに、どの資格を取る必要があるのか」

を考える。
営業活動が、未来の仕事をつくる行動へ変わります。
だからこれは、単なる営業強化ではありません。
パーパスから導かれた、未来粗利を生む行動です。

「自分の分身を育てる」という先にあるもの

今回、とても印象的だった言葉があります。

「自分の分身を育てる」

これまで、自分にしかできなかった仕事がある
見積もり・積算、現場判断、顧客対応施工管理…

その仕事を、「自分がやった方が早い」
と抱え続ければ、確かに今日の仕事は早く終わるかもしれません。

しかし、その人にしかできない仕事が増えるほどに
会社の成長には天井ができます。

だから、自分と同じ判断ができる人を育てる。
自分が現場にいなくても仕事が進む状態をつくる。
そうすれば、自分には次の仕事を考える時間が生まれます。

「分身を育てる」とは、自分が楽になるためだけではない。

会社に未来を考える時間を生み出すことでもあります。
これもまた、未来粗利を生む行動です。

以前とは、幹部の目に映る景色が違う

今回の皆さんの言葉を聞きながら、感じたことがあります。
おそらく、10か月前に、

「営業活動を増やしましょう」
「多能工を増やしましょう」
「見積もりができる人を増やしましょう」

と私たちが伝えていたとしても、
今と同じ意味では受け取られなかったと思います。

なぜなら、その時にはまだ、
自分たちは何のためにそれをするのか
という共通の判断軸がなかったからです。

今は違います。
自分たちでつくったパーパスがある。

そして、

現在粗利、未来粗利、1時間価値、受注余力、人材育成…
それらが、少しずつ一本の線として見え始めています。

参加者からも、

「会社全体を見るようになった」
「今の仕事が次の受注につながるかを考えるようになった」
「現在の状況を数字で把握することが大事だと思う」

という言葉が出てきました。

同じ現場を見ていても、見えているものが変わり始めています。
それこそが、今回一番大きな変化だったのではないかと思います。

協会OSが目指しているもの

私たちSDGs経営推進協会が目指しているのは、
経営者だけが正しい判断をできる会社ではありません。

経営者がすべてを考え、幹部へ指示し、幹部が社員へ指示する。

それだけでは、会社が大きくなるほど経営者の判断量には限界がきます。

目指しているのは、経営者だけでなく、幹部が
その先には、社員一人ひとりまでもが
パーパスに基づいて正しい経営判断ができる会社です。

パーパスをつくって終わりません。

パーパスから、判断が生まれ、行動が変わり
その行動を成果KPIで測り、さらに現在粗利、未来粗利へつなげ
最終的に財務で結果を確認していきます。

パーパスは、経営で実現して初めて価値になる。
私たちが大切にしている考え方です。
会社の未来を、感覚だけではなく数字でも判断できるようになること。

数字は、過去を評価するためだけのものではありません。
未来の判断をするためのものです。

現在粗利をどう守るのか。
未来粗利をどう積み上げるのか。
それらを幹部自身が考え、数字に落とし込んでいく。

パーパスと財務の間を埋めるものが、経営計画です。

これまで時間をかけてつくってきた言葉が
判断軸になり、行動になり、数字になり
そして、会社の未来をつくる経営計画になっていく。

パーパス経営は、ここからが本番です。

パーパスは、掲げるための言葉ではない。
社員一人ひとりが、会社の未来を正しく判断するための言葉です。

そんな会社を、私たちは企業の皆さんと一緒につくっていきたいと思っています。

by:沖縄エリアマネージャー幸喜

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