「このパーパスでいきましょう」
そう決まった瞬間の全員の清々しい誇らしさに満ちた表情。
積み上げた過去から導きだした言葉を選んだのではなく、現場で使った結果、
何が起きたのかを共有したからこその確信のようなもの。
“このパーパスは機能している”と全員が感じたからこそ
「決められた」
そう思えた瞬間でもありました。
南石開発株式会社さんへの伴走支援の今回は、
策定した仮パーパスを1か月間、それぞれの判断軸として使ってみる
という課題を振り返り、パーパスとして決定する
というまさに”決める回”。
それぞれからの報告は、仮パーパスを判断軸にした際に言語化した
「やること」「やらないこと」を意識したものばかりで
「仲間を信じて」
「楽しみながら」
「挑戦を恐れず」
という言葉を現場で使い、行動をしていった足跡でした。
ある幹部社員からの初めての案件に対する報告。
入札の際も迷ったが、仮パーパスを判断軸にして決めたものが
実際に受注になった。
これまでならば、未知の案件は自分でやっていた。
その方が早いし融通もきかせやすい。
そこでも仮パーパス「仲間を信じ」を判断軸にして
「部下に任せて、現場を離れて見守る」という選択をした。
結果、予定の工期は少し延びたけれど、
現場では試行錯誤し協力しながらやっている姿があった。
目の前の効率だけ見れば、正解ではなかったかもしれない。
でも仲間がそれを楽しんでる様子があり
「頼もしいと感じた」と。
パーパスがなかったら、
「自分でやれば良かった」で終わっていたかもしれません。
でも今回は違った。パーパスを判断軸として使った。
だから、
「今、自分がやる」ではなく、「未来の仲間を育てる」を選んだ。
その結果、若手たちは経験を積み、挑戦し、成長する機会を得ました。
これは単なる人材育成ではありません。
未来の利益を生み出す行動です。
これまでの対話の中で、たどり着いた言葉もありました。
それは「誇り」です。
困難な現場を仲間と乗り越える。
任された仕事をやり切る。
挑戦を重ねる。
その積み重ねの中で生まれる感情。
それが誇りです。
社会インフラを止めない。
当たり前の日常を守る。
多くの人が気づかない場所で、あたり前を支える。
その仕事には確かに誇りがあります。
そして誇りは連鎖します。
誇りが生まれる。
もっと成長したくなる。
技術を学ぶ。
仲間に教える。
若手が育つ。
技術が継承される。
品質が上がる。
生産性が上がる。
企業価値が上がる。
利益が生まれる。
給料が上がる。
さらに誇りが育つ。
未来粗利は営業活動だけで生まれるものではありません。
日々の判断の積み重ねから生まれます。
その判断を支えるのがパーパスです。
今回、南石開発株式会社の経営者・幹部の皆さんが作ったのは、
きれいな理念ではありません。
未来の利益を生み出す判断軸です。
そして何より素晴らしかったのは、社長だけが語ったのではなく、
幹部一人ひとりが、自分の言葉で語ったこと。
そこに私は組織の変化を見ました。
パーパスは完成ではありません。
ここからがスタートです。
でも私は確信しています。
今回決まったパーパスは、すでに現場で機能し始めている。
だからこそ決められた。
だからこそ価値がある。
未来粗利は、未来にあるのではなく、
昨日までとは違う判断をしたその瞬間から生まれる。
そんなことを実感した、痺れる時間でした。
企業が世界をよくする
企業の未来は、戦略だけでは変わらない。
現場の一人ひとりの判断が変わった時、初めて未来は動き出す。
そして、これらを検証すべく財務がどう変化するか。
伴走支援の醍醐味はまだまだ続きそうです。
沖縄エリアマネージャー・幸喜すいの

