「それ、綺麗すぎませんか?」南石開発(株)さんのパーパス議論で起きたこと

「この言葉があるから、10年後の利益が生まれるといえますか?」

今回の伴走支援で、仮パーパスを策定した後に、こんな問いを投げかけました。
静かな沈黙のあと、参加者から出た答えは

「NOかもしれない」

この瞬間こそ、パーパスづくりの本当のスタートでした。
パーパス策定というと、つい「良い言葉を作る」と思われがちです。
しかし実際には、パーパスは良いものを“掲げる”ではなく、
「経営の判断軸として機能するもの」と協会では定義しています。

  • この言葉があるから、未来の粗利が増えると言えるか?
  • この言葉は、明日からの仕事の優先順位を変えられるか?
  • そのために何をやめ、何を増やすのか?

議論の中で浮かび上がったのは、理想論ではなく“現場のリアルな声”でした。

  • 技術者の高齢化による継承課題
  • 人材不足と育成スピードへの危機感
  • 部署ごとのまとまりはあるが、全社では一体感が弱い
  • 言葉が綺麗すぎて、南石らしい“泥臭さ”が入っていない

これらは決して後ろ向きな発言ではありません。
むしろ、「会社を本気で良くしたい人が、正直に語り、向きあった」
そんな場に変容した、瞬間でした。

「パーパスは北極星であり、今の自分たちを飾る言葉ではない」という共通理解
現場に様々な課題があるからこそ、“挑戦”や“技術向上”という言葉は
現状の説明ではなく「これからの選択」のためにある。

そう整理されるならば、パーパスが“文章”から“装置”に変わっていきます。

次回までの宿題は、綺麗に言葉を整えることではなく、
それぞれの現場において、仮パーパスを実際の判断で使ってみる。
使ったときに感じた違和感、しっくりきた瞬間を持ち寄り、再定義していく。

パーパスは、一度で完成するものではありません。
使って、ズレて、また磨く。
そのプロセスの中で組織の言葉になり、強さになっていきます。

南石開発(株)さんのパーパス探求は、まだ道半ば。
伴走支援もますます熱を帯びていく予感です。

By 沖縄エリアマネージャー:幸喜すいの

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